国連が2030年を達成目標に定めたSDGs(持続可能な開発目標)が注目されています。中でも脱炭素の取り組みは大手企業を中心に急速に進み、今後、取引先である中小企業にも同様の取り組みが広がっていくことが予想されます。

一方、社会の至るところで「分断」が起きています。職場の分断などセクショナリズムもそのひとつでしょう。こうした状況下では、経営者がSDGsの方針を定めて、取組みを前に進めようとしても簡単には進みません。

SDGs経営は本来、上からの一方的な押し付けでなく、社員から意見が出てくるのが望ましいです。そして、これらの取り組みの情報は社内、社員だけでなく、取引先、株主、地域など、会社に関係するあらゆる人たちに届くことが大事です。

通常、企業のホームページでは、会社や商品の紹介がほとんどですが、SDGsホームページでは、SDGs経営を軸にして構成します。一般的な企業ホームページが「ご案内」とするならば、SDGsホームページは会社から見る人に送る、「手紙」のようなものでありたいと考えています。

例えば、ホームページで経営者のメッセージを伝えることで、社員、社内の一体感にもつながっていくでしょう。

そして、デジタル時代の表現に置き換えるならば、SDGsホームページとは、ずっと同じままの立て看板ではなく、リアルタイムで映し出される、大型ビジョンです。ずっと同じものではなく、リアルタイムで更新され、動き続ける自社メディアです。

自社の情報を発信しながらも、同時に見る人に「この会社にずっとがんばってほしい」など共感が生まれる、情報発信が理想です。

大きな社会変革が起ころうとしている今、中小企業にもSDGs経営をおすすめします。SDGsホームページが御社の事業の発展に役立つことを願っています。

ブルージョブズ株式会社 代表取締役 佐藤孝